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高森明勅
2019.8.21 06:00皇室

天皇陛下のご緊張

令和になって初めて政府主催の全国戦没者追悼式。
天皇・皇后両陛下がご臨席下さった。
天皇陛下は「おことば」を述べられる際、
僅かに緊張されていたように拝された。
珍しいこと。

アメリカのトランプ大統領をお迎えされた時などの
余裕のあるご表情とは違う。
これは「戦没者の霊」を前にされていた為だろう。
「目に見えない」存在を敏感に感じ取れる、鋭い感受性を
身に付けておられるからこその緊張感。
陛下が日頃、皇室祭祀(さいし)にいかに真摯に取り組んで
おられるか。
もとより、私共が直接、その事を窺い知ることは出来ない。
だが今回の件は、その一端を彷彿(ほうふつ)と思い浮かべる
事ができる場面だった。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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